今回の記事では、介護福祉士試験において普段の勉強で養った力を最大限発揮して合格を勝ち取るために使える受験テクニックを3つご紹介します。

具体的には、
ムダな時間をなくす!迷った時に背中を押してくれる時間管理術
ケアレスミスを防ぐ!確実に得点することを可能にするマークミス回避術
冷静さを保つ!思わぬ事態が起きても落ち着いて対処するハプニング対処術
という3つです。

私は、2023年の介護福祉士試験で、125点満点中108点(正答率86%)を取って合格することができました。

それも全ては普段の勉強で身に着けた力を出し切ることができたからです。

普段の勉強が本番のテストで100%発揮できなかったら、せっかくの努力がムダになってしまいますよね。
そんなもったいないことにならないよう、この記事でご紹介しているテクニックを活用して、合格を確実なものにして下さい。

それでは1つずつ見ていきましょう。

1、ムダな時間をなくす!迷った時に背中を押してくれる時間管理術

1つ目は時間管理術です。

介護福祉士試験は例年、10時から11時50分の1時間50分、つまり110分が午前の部の試験となっており、その中で68問が出題されます。
また、午後の部は13時45分から15時35分で同じく110分ですが、問題数が57問になります。
したがって、単純計算すると午前中は1問当たり97秒(約1分半)、午後は1問当たり115秒(約2分弱)となります。
どちらものんびり回答する時間はありません。

そんな中、回答に迷って1つの問題に時間をかけすぎてしまったら、最後まで終わりません。
午前、午後ともに、時間管理が非常に大切になってきます
迷ったらマークシートの解答欄に印を付けた上で後回しにするか、どれかに決めてしまって先に進むようにして下さい。

ただ、どうしても迷ってしまって気になる問題も出てくると思います。
そんな時は直感を頼りに、最初に「これかな?」と思ったものをマークするようにしましょう。
大事な試験の時に直感に頼るなんて・・・と思われるかもしれませんが、実は人間の直感というのは意外に頼りになるものです。

「カンというと、一般的には何となく非科学的で、あいまいなもののように思われるけれども、修練に修練を積み重ねたところから生まれるカンというものは、科学でも及ばぬほどの正確性、的確性を持っているのである」

これは、松下電器(現パナソニック)の創業者であり「経営の神様」とも呼ばれた松下幸之助さんの言葉。
経営であれ試験であれ、最後は自分の直感に従うことも大事です。

また、直感に従うことが合理的であることを証明するファーストチェス理論というのも、迷った時に決断する方針となります。
ファーストチェス理論とは、チェスの名人がチェスを行う際「5秒しか考えなかった手」と「30分も考えた手」は、86%の確率で同じになるという理論です。

30分かけて考えても、ほとんどの場合、5秒で決めた手と変わらないのだから、迷ってないで先に進め、というメッセージにも聞こえますよね。
ソフトバンクの孫正義さんも「どんなことでも10秒考えればわかる。10秒考えても分からない問題は、それ以上考えても無駄だ」とおっしゃっています。

このように見てみると、1つの問題にあれこれ迷って時間をかけることがいかに意味のないことか、お分かり頂けるかと思います。

迷ったら直感に頼る!
最初にピンと来たものを選ぶ!

この姿勢で時間を管理し回答を進めていきましょう。

2、ケアレスミスを防ぐ!確実に得点することを可能にするマークミス回避術

2つ目はマークミス回避術です。

介護福祉士試験で最も恐ろしいこと。
それはマークミスです。

マーク箇所が1つでもズレてしまったら、その後の回答も全てズレてしまいます
こうなったら、それまで勉強してきたこと全てが水の泡になってしまうのです。

考えただけでも恐ろしくないですか?

しかも、マークミスの厄介な点は「ミスしないように心掛けるだけでは防げない」という所です。
いくら心掛けていても、介護福祉士試験は時間との闘いですので、つい焦ってうっかりミスしてしまう危険が伴います。

心掛けだけでは防げないため、もっと具体的な対策をとる必要があります。

ではどのようにするのか。

それは、▼のようにマークする箇所を消しゴムで分かるようにするというやり方です。

次はNo.○○ということを明確にするために、マークすべき問題No.の箇所に消しゴムを置く
たったこれだけです。

こうすることで、解いている問題とマークすべき箇所がズレていないかすぐに確認できるので、カンタンにマークミスを防ぐことができます。
この方法なら誰にでもできますよね!

ちなみに、なぜ消しゴムを使うのかというと、持ち込み可能な持ち物の中で消しゴムが一番手っ取り早いからというだけの理由です。

実際、私も介護福祉士試験本番でこの方法を試してみたところ、これが効果を発揮!
試験中2回ほどマークすべき解答欄を間違えそうになったのですが、消しゴムのおかげでマークミスを防ぐことができました。
このように、実証済みの方法です。

いかがでしょうか?

解答欄に消しゴムを置くという超カンタンなひと手間を加えるだけで、マークミスという介護福祉士試験で最も恐ろしい失敗を防ぐことができます。

マークミスして取り返しのつかない結果にならないよう、ぜひこの方法を実践してみて下さい!

3、冷静さを保つ!思わぬ事態が起きても落ち着いて対処するハプニング対処術

最後、3つ目はハプニング対処術です。

これまで時間管理術とマークミス回避術をお伝えしてきました。
どれもそのまま実践して頂けば、普段の勉強で養った力を本番で発揮するのに役立つはずです。

ただし、その本番では色々なハプニングが発生します。
これはどんな試験にも当てはまることですよね。

試験本番で発生するハプニング、何か思い付きますか?

例えば、隣の人の咳やくしゃみ、鼻すすり
さらには貧乏ゆすりや体臭など

集中の妨げになるような人が近くにいたら困りませんか?

この他にも、会場の外で救急車や消防車がサイレンを鳴らしながら走ったり、上空でヘリがバラバラと飛んでいたり。
私の友人は、何かの試験の時に、すぐ近くでデモ行進を長時間やっていて大変だったそうです。
試験会場が暑かったり寒かったり、席が窓際でまぶしかったり、というのもあり得ます。

挙げ始めればキリがありませんが、これらのハプニングが原因で気が散ってしまうと、本来の力は発揮できません。

そこで、このようなハプニングへの対処術も身に付けておきましょう。

ただ、対処術と言っても、これらのハプニングが発生すること自体を防ぐことはできません

ではどのような方法をとればいいのでしょうか?

ここでは、ハプニング対処術として2つの方法をお伝えします。

ハプニング対処術(1)

まず、1つ目は「心構え」です。

予想外のハプニングが発生した時に一番影響を受けるのは精神面です。
ハプニングが原因で平常心を保てなくなるから、普段通りの力が発揮できなくなるわけです。

ですから、ハプニングが起きても平常心を保つことができれば問題ありません。
つまり、この「平常心を保つ」ということが、ハプニング対処法としてはとても重要です。
何が起きても平常心を保つ。
これができれば、どんなハプニングが起きても大丈夫です。

しかし、予想外のハプニングが発生した時に平常心を保つことは、そう簡単ではありませんよね。
なぜなら、そのハプニングが予想外だからです。
誰だって予想外のハプニングが起きたらビックリしますよね。

そこで、ハプニング対処法として「試験では必ず何かが起きるものだ」と予想するようにしておきましょう。
具体的に何が起きるかは予想できなくても「とにかく必ず何かが起きる」と予想しておくということです。

必ず何か起こると予想しておけば、何かハプニングが発生したとしても、「ああ、やっぱり予想通りハプニングが起きたな」と考えることができます。
こうすることで、予想外の事態が少なくなります。

もしかしたら、単に心構えを変えただけで意味があるのかと疑問に思われるかもしれません。
ですが、先ほども述べたように、ハプニングが起きて一番影響を受けるのは精神面ですから、心構え次第でその影響の度合いも変わってきます。

試験本番では必ず何かが起きる
だから、「最後まで何も起きなければラッキー」という心構えで臨む。

こういう考えを持っておくことで、気持ちに余裕が出てきます。

以上がハプニング対処術の1つ目です。

ハプニング対処術(2)

次にお伝えするのは、ハプニング対処術の2つ目。

こちらは普段の勉強の中で実践して頂きたい点です。

それは時には悪い環境で勉強するということです。
とても静かな、集中できる環境でばかり勉強することに慣れてしまうと、少しでも環境が悪くなった時に集中できなくなる恐れがあります。

そこで時々、あえて集中しにくい環境で勉強してみましょう。
そうすることで、試験会場で何かハプニングが起きても、動じることなく平常心を保つことができるようになります。
にぎやかな喫茶店、ガタンゴトンと動く電車の中、テレビのついているリビングなど、集中しにくい環境は色々見つかるはずです。

環境の悪い中で勉強すると効率が悪くなって、もったいなく感じるかもしれませんが、本番の試験会場の環境が悪くて本来の実力を出せないことほどもったいないことはありません。
時々でいいので環境の違う場所で勉強して、慣れておくようにして下さい。

以上の2つが、ハプニング対処術です。

試験本番では本当に色々なハプニングが発生します。
そんな中でもあなたの実力を100%発揮できるよう、対処術をしっかり身に付けておきましょう。

【おわりに】

以上が「介護福祉士試験で使える受験テクニック3選」となります。

いかがだったでしょうか?

この記事でお伝えしたことは、知っているだけでは何の力にもなりません
実践して頂いて初めて意味のあるものになります。

ぜひ普段の勉強の中で練習し、本番の試験で実践してみて下さい!

あなたが介護福祉士試験で実力を100%発揮して、合格を勝ち取れるよう応援しています!